どうも、えのきです!
今回はバリュー株とグロース株とは何なのか?
その違いやメリット・デメリットも解説していきます。
あなたに合う株もきっと見つかる、はず?
それでは、いってみよ〜!
解説の前に
盛者必衰のことわりという言葉をご存知でしょうか。
勢いのさかんな者は必ず衰えるということ。
コトバンク
この故事成語は経営学における商品やサービスが世の中に出回ってから消失するまでをグラフにしたプロダクトライフサイクル(以下、PLC)につながります。
「プロダクトライフサイクル」という言葉は特に覚える必要はありません。
なんとなくどんなものかご理解いただければ十分です。
商品やサービスは事業であり、事業はいわば企業そのものです。
つまり、企業も商品やサービスの小さなPLCを繰り返しながら、大きなPLCを描いていくわけです。
このことを念頭に置いて、グロース株とバリュー株を見ていきましょう!
グロース株(成長株)とは
グロース株は売上や利益の成長率が高く、将来高い成長が期待できる銘柄を指します。
そんなグングン成長する企業には、革新的な技術やサービスを提供して、潜在的な顧客にアプローチしていく企業が挙げられます。
上のPLCでいう1段階目の導入期と2段階目の成長期の企業が該当することが多いです。
また、グロース株投資は現在成長中の企業の「さらに継続的な成長」に賭けるということ。
いわゆる順張りに近い考え方です。
グロース株投資のメリデメ
グロース株のメリット
・キャピタルゲイン(値上がり益)がデカイ
グロース株はこれからの業績も事業規模も株価も成長の見込める銘柄です。
今はまだ既存の大企業のように、投資家たちからの知名度や信頼、実績を裏付けとした銘柄ではありません。
グロース株の株価を押し上げるのは将来への期待。
これから知名度や信頼、実績、さらに大きくなった期待が上乗せされるのであれば、大きなキャピタルゲインが得られるわけです。
グロース株のデメリット
・割高
グロース株は業績や事業規模を期待が上回っているケースが多いため、割高になります。
売上の割に株価が高くなりがちということです。
・安定感に賭ける
一言付け加えるならば、「バリュー株と比べて」安定しにくいです。
グロース株は急成長中・急拡大中の企業。
もちろん期待感・不安感に敏感で株価も乱高下します。
熱しやすく冷めやすいとはまさにこのことで、精神的に楽ではありません。
・低配当・無配当になりがち
成長中の企業は株主への還元として配当金をあまり出しません。
事業の利益をさらに設備投資や研究開発費につぎ込み、業績の急拡大=株価上昇という形で株主に還元しようとするためです。
詳しくは下の記事をご覧ください。
【米国株】GoogleやAmazon、Facebookが配当金を出さないのはなぜ?
ですから、「キャピタルゲインだけじゃなくて、インカムゲイン(配当金収入)もほしい」という方にとっては魅了的ではありません。
高配当銘柄への投資を考えている方は、購入する前にぜひ下の記事もご覧ください。
【7選】高配当株投資のメリット・デメリットとは?【いつ?】高配当株はココが買い時!オススメの買い時・売り時を解説!
バリュー株(割安株)とは
バリュー株は業績や財務状況よりも安く見られている銘柄を指します。
それはどんな企業か。
長年顧客に愛されていて、世の中に「当たり前」にあると思われている商品やサービスを提供している企業が当てはまります。
上のPLCでいう3段階目の成熟期と4段階目の衰退期の企業が該当することが多いです。
また、バリュー株投資は実力より低く見られている企業の「価値の見直し」に賭けるということ。
いわゆる逆張りに近い考え方です。
「実力より低い」とは、どうやって測ることができるのか。
PER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)で測ることができます。
「PER?PBR?」という方は、下の記事で具体的な銘柄を使った分析をしているのでぜひご覧ください。
【高配当株】東京海上HD(8766)は買いなのか?業績・株価・配当額を分析!【高配当株】沖縄セルラー(9436)は買いなのか?業績・株価・配当額を分析!
バリュー株投資のメリデメ
バリュー株のメリット
・値動きの幅が小さい
バリュー株は比較的に急騰や急落が起きにくいです。
グロース株の株価の裏付けには期待が多く含まれているのに対し、バリュー株の株価の裏付けには実績や信頼があるからです。
また、配当金や株主優待を目的として投資している人も多く、半永久的に保有し続けると決めている人もいるからです。
・配当金を狙える
成熟期に突入し始めた企業は、業績の急拡大を行うよりも株主へ「配当金」や「株主優待」という形で還元するようになります。
顧客にブランドが浸透し、設備投資や研究開発のスピードを緩めても十分に事業が回っているからです。
逆に闇雲に手を広げて資金を投下することは企業自体の寿命を縮めることにつながりかねません。
堅調に事業を勧めながら、直接株主に貢献していくというわけです。
バリュー株のデメリット
・目利きの難しさ
バリュー株を見極めるのは容易ではありません。
業績がグングン伸び、株価もグングン上昇するため見つけやすいグロース株に対し、その株価が実態より割安かどうかを自分で判断しなければならないからです。
もちろんPERやPBRといった株価指標をもとに判断することは可能ですが、数字には表れていない部分にも目を向ける必要があります。
「ボク・ワタシしか見つけていない超バリュー株見っけ!」と思っても、実際は数字では見えない大きな欠陥があり、割安どころか適正価格・暴落一歩手前なんてことも起こりうるのです。
ぜひ、じっくりと研究してから購入することをオススメします。
まとめ
メリット
・キャピタルゲインがデカイ
デメリット
・割高
・安定感に欠ける
・低配当・無配当になりがち
「バリュー株」は業績や財務状況よりも安く見られている銘柄
メリット
・値動きの幅が小さい
・配当金を狙える
デメリット
・目利きの難しさ
グロース株・バリュー株とは何なのか。
それぞれのメリット・デメリットはご理解いただけたでしょうか?
一方のメリットはもう一方のデメリットとなり、また逆もしかり、といった感じですね。
ですから、どちらかだけというようにこだわるのではなく、両方に投資していくことをオススメします。
また、グロース指数やバリュー指数などに連動させた上で、銘柄・業界も分散させることができるETFなんかもオススメです。
柔軟かつ分散されたポートフォリオを作っていきましょう。
では、ほなね〜!
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