【S&P500】ETFより投資信託がおトク!?税金・手数料で比較

どうも、えのきです!

 

米国株に投資する上でもっともスタンダードな指数「S&P500」

NISAやiDeCoを活用してS&P500の値動きに連動した投資信託を積み立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

一体どんな指数なのか。

カンタンに解説します。

 

S&P500とは、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)を含むアメリカの代表的な500銘柄を時価総額で加重平均した(強い銘柄ほど割合を多くした)指数です。

【米国株】GoogleやAmazon、Facebookが配当金を出さないのはなぜ?

つまりアメリカの主要500社にまとめて投資することができます。

銘柄入れ替えは年4回検討。

過去20年の平均リターンは約8%です。

 

しかし平均リターンはETFで購入するのか投資信託で購入するのかで違いがあります。

 

今回はS&P500に投資をする際、税金・手数料の観点からどの買い方がベストなのかをご紹介します!

結論から申し上げると「投資信託」で購入するのがおトクな買い方になります。

 

ちなみに本記事は投資系Youtuberぼんちよ氏の動画に大きく影響を受けております。

動画も非常にわかりやすいので、ぜひご覧ください!

それでは、いってみよ〜!

 

代表的な「投資信託」&「ETF」

S&P500に連動した投資信託

  • SBIバンガードS&P500
  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

 

投資信託の特徴

  • 1口100円から購入可能
  • 配当金は再投資or受取で選択可能

 

S&P500に連動したETF

  • バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • SPDR S&P500 ETF(SPY)

 

ETFの特徴

  • 時価で購入
  • 配当金は受取のみ

【完全版】投資信託とETFの違いを解説!買い方・手数料・付き合いやすさ

 

購入コスト

購入手数料

投資信託は購入手数料なしです。

 

ETFは米国株を購入する流れと同じです。

1.為替コスト

 日本円をドルに両替するときにかかるコストです。

 1ドルあたり4〜25銭かかります(証券会社によります)。

2.買付手数料

 購入額の0.45%

 楽天証券やSBI証券は人気ETF(VOOやSPY)の買付手数料を無料にしています。

 

投資信託のほうが為替コストの面でおトク!

 

保有コスト

購入手数料は投資信託のほうが有利でした。

ただし長期投資の場合、売買を繰り返して利益を出すことよりも保有し続けて含み益を伸ばし続けることを目的としています。

つまり重要になってくるのは保有していることで発生する年間コスト(信託報酬&隠れコスト&税金コスト)です。

 

信託報酬

信託報酬とはS&P500の値動きに連動させるための手数料(資産を大きくするために運用してくれた手間賃)のことです。

表で見るとETFのほうが投資信託よりも信託報酬が少し安いとわかります。

 

隠れコスト

投資信託はさらに1年間運用して初めて判明する「隠れコスト」というものが存在します。

投資信託の運用報告書で確認することができます。

隠れコストは信託報酬の他に株式の売買をする中でかかってくるコストと思っていただければ問題ありません。

この隠れコストを含めた実質コストで比較すると下のようになります。

ETFのほうが投資信託より明らかにおトクという結果になりましたね!

 

税金コスト

実質コストが安いからやっぱりETFだよね!と結論づけたくなりますが、それは早計かもしれません。

というのも元本が成長したときに発生する配当金にかかる税金も考慮する必要があるからです。

 

今回はぽんちよ氏が直接証券会社に問い合わせてくださったので、そちらをご紹介いたします。

 

普通米国株に投資をしているとき、配当金から米国課税10%日本税率約20%(ここでは18%とします)が差し引かれます。

配当金再投資を考えると28%の税金が差し引かれた配当金を再投資することになります。

ところが投資信託で配当金再投資を設定していた場合、配当金を受け取ることなく再投資されるため、日本税率18%がかからないのです。

 

つまりS&P500の配当利回りを1.5%とすると

投資信託の場合は 1.5%×10%=税金コスト0.15%

ETFの場合は    1.5%×28%=税金コスト0.42%

 

税金コストまで含めた総コストは下のようになります。

実は投資信託のほうが「保有コスト(信託報酬&隠れコスト&税金コスト)」の面でもおトクという結果になりました。

 

もちろん配当金の再投資効率が高い投資信託のほうが最終的な資産額が大きくなるため売却にかかる税金(投資信託・ETFともに税率28%)が大きくなります

しかし複利効果を高めた投資信託はETFに比べて大きなリターンが期待できるというわけです。

 

資産額・税額シミュレーション(20年)

投資信託を購入した場合

 

税引前資産額    :1,307,600円

売却益にかかる税金 :86,128円

税引後資産額    :1,221,472円

合計支払税額    :120,306円

 

ETFを購入した場合

 

税引前資産額    :1,239,666円

売却益にかかる税金 :67,106円

税引後資産額    :1,172,559円

計支払税額    :160,310円

 

上のように売却益にかかる税金は投資信託のほうが多いですが、過程も含めた合計支払税額はETFのほうが多いという結果になりました。

また資産額も投資信託のほうが大きくなるということもわかりました。

 

まとめ

今までコストといえばETF<投資信託という考え方が当たり前でした。

それが理由でVOOを購入し続けてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

もちろんVOOやSPYといったETFには

  • 時価で購入できる
  • 配当金を受け取ることができる

という特徴があり、魅力ももちろんあります。

ただ「コスト」を最優先するというのであれば投資信託に軍配が上がるというわけです。

 

さらに投資信託には

  • 自動積立により手間いらず
  • 自動積立&基準価額(リアルタイムの価格変動がない)が精神的に楽
  • 再投資も1口100円からで再投資効率が高い

といったメリットもあります。

 

余談ですが、NASDAQ100の値動きに連動する投資信託とETFにも本記事と同じことがいえます。

良ければ下の動画もご覧ください。

では、ほなね〜!

 

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